2013年11月14日木曜日

GUCCI CINEMA VISIONARIES





先日、GUCCI CINEMA VISIONARIESで「ワンダ(1970)」を観ました。







グッチは、傷んだ映画の修復と保存活動を行っているザ フィルム・ファウンデーションを2006年からサポートしていて、GUCCI CINEMA VISIONARIESをグッチ銀座に開設。

6月から始まっていて、「山猫」や「甘い生活」も上映していて行きたかったのですが、なかなか行けず。やっと終盤で行けてよかった!




story...監督と主演のバーバラ・ローデン演じるワンダは幸せに恵まれない平凡な生活を捨ててさまよううちに、三流の強盗と犯罪の道に足を踏み入れていく。男性から認められたいというワンダの願いとはうらはらに、傷つけられすさんだ生活から逃げ出すことができない(引用)




捨て犬のようなワンダ。
自分で考えることはせず、男にふらふらとついていく。
彼女からは、強くこうなりたいという意思は感じない。
見ていて、空虚な気分になりました。







恥ずかしながら、ザ フィルム・ファウンデーションの活動をよく知らず。







1990年に「タクシードライバー」などのマーティン・スコセッシ監督が創設。

映画フィルムは劣化が早く、10年を待たずに色あせや劣化がおこってしまうそう。性質上、腐食や損傷が避けられないらしい。
緊急の保護措置が必要とされているフィルムは1億5000万フィートを超えているとのこと。
歴史的な映画を未来の世代が鑑賞できるようにと修復と保護活動を行っていて、今まで560本以上の作品の保存活動を行っている。









会長のマーティン監督の文章の一部 ↓
「映画の歴史の中には、私たちの視野を広げ新たな美の概念を生み、芸術の味わい方を根底から変えた映画人たちがいます。
グッチの多大なサポートにより、これらの映画が美しく修復され、製作当時と同じくらいいききとした状態で鑑賞できる事実に、震えるほどの感動をおぼえています。これらの時代を超える力のある傑作ですから、製作当時より魅力を増しているかもしれません。」








映画でも本でも音楽でもファッションでも何年たっても色あせないものがあって
時間を飛び越えてきて、自分の中に浸透して伝わるものに、私は深く感動してしまいます。








そして映画は色々なアプローチで、今まで見ていた世界が180度変わることがある。
自分の見ていた景色が変わって、概念を根底から覆される瞬間は嬉しすぎて逆立ちしたくなる。



単純に夢見がちなので、紛い物というかファンタジー(ファンタジー映画を観てという意味じゃなくて)に包まれる興奮もある。







そして、時にファンタジーが現実を凌駕することもあると思うのです。








そういうパワーのあるものを、これからも観て体験したいです。













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